京和傘の日吉屋です
私たちは、創業160年以上の歴史を誇る京和傘の老舗、日吉屋です。和紙と竹骨が織り成す京和傘の伝統技法を守りつつ、「伝統は革新の連続」を理念に新たな価値を生み出してきました。
「京和傘」の美しさと伝統技法を照明に転換
今では当たり前になった傘の開閉構造。その仕組みには、職人たちによる研鑽の歴史があります。和紙や木、竹といった自然素材を使い、いかに開閉させるか…。千年に渡り追究した結果、今のカタチにたどり着きました。洗練された和傘のカタチや構造には、「用の美」があります。そんな和傘を“ぱっと”開くと、和紙を透したやさしい光と、美しい竹骨の構造になんともいえない、感動を覚えます。和傘に触れる機会が少ない現代で、「京和傘」の美しさや伝統技法を広く皆様に知っていただくにはどうすればよいか…。その模索の日々を経てたどり着いたのが、照明「古都里-KOTORI-」でした。
光と影が紡ぐ、和紙照明の温もり
和紙に光を透かしたとき、空間に広がるふんわりとした優しい光。この柔らかな明かりは、まるで木漏れ日の中にいるかのような心地よさをもたらします。竹骨が織り成す幾何学模様が影となって映り込み、幻想的な雰囲気を演出し、夜が訪れるたびに、あなたの部屋を温かく包み込む。そんな特別な時間が生まれます。「古都里-KOTORI-」は、日常の暮らしに日本の光を届けます。
職人の技を現代の暮らしに
伝統的な京和傘の技術を応用した「古都里-KOTORI-」は、和風でありながら洋風のインテリアにも馴染むデザインが特長です。
和紙の持つ独特の質感と、職人の精巧な技術が融合したこの照明は、部屋に置くだけで洗練された日本らしい美しさを感じさせます。
和傘の構造がもたらす驚き
京和傘づくりの技を生かした精巧な開閉構造で、「ぱっと広がる」驚きをお楽しみいただけます。
環境に配慮したモノづくり
「古都里-KOTORI-」は、和傘と同様に職人がひとつひとつ手作りするため、電気などのエネルギーの消費はごくわずかです。手間暇のかかる製品だからこそ、大量生産による余剰やそれに伴う環境負荷が発生しづらくなります。また、シェードは、和紙や竹といった土に還る材料から作られ、和傘と同様に修理をしながら、繰り返し愛用いただくことができます。
日本の伝統工芸を暮らしに
「古都里-KOTORI-」は、日本の伝統技術を現代のライフスタイルに合わせ表現した逸品です。暮らしの中に日本の伝統美を取り入れてみてはいかがでしょうか?
グッドデザイン賞受賞
伝統工芸全般が限られた場面でしか使われることのない古いものと認識されていた中で、和傘の技術や素材を転用し、和風でありながら現代の生活に馴染むデザインは当時他に例がなく、「古都里-KOTORI-」を出展した国内外の展示会で多くの注目を集めました。グッドデザイン賞をはじめ、海外でも多くの賞を受賞させていただきました。
受賞歴
・Japan Shop System Award (2006、2008)
・グッドデザイン賞中小企業庁長官賞(2007)
・新日本様式100選(2007)
・FORM#ドイツデザイン賞(2008)
・関西デザイン選(2009、2010)
・iFプロダクトデザイナワード(2011)
日吉屋について
日吉屋は江戸時代後期創業の京和傘の老舗です。創業より160年以上、伝統の技を受け継ぎ、京和傘を作り続けてきました。現在でも各種和傘の制作や、修復を行っており、代々受け継がれてきた「京和傘」の技法を継承する唯一の工房です。しかし、和傘の需要は激減し、一時は廃業寸前となった日吉屋に2004年に現代表の西堀耕太郎が五代目として就任、「伝統は革新の連続 - Tradition is Continuing Innovation」を企業理念として掲げ、伝統の継承のみならず、京和傘の構造・技術を活かしたデザイン照明等を開発し、国内はもとより、海外にも展開するようになりました。